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おもらしについて

執筆者の写真: まつばらペットクリニックまつばらペットクリニック

今日も福岡市は暑いです。気温35℃をマークしています。


ところで、診療をしていていつも感じていることがあります。


それは飼い主様のおっしゃっていることが、どうぶつの病気のサインなのか生理的なものなのかと言うことです。


特に最近気になるのが”おもらし”。


診療中にときどき飼い主様が、この子はお漏らしするんですよ。とさりげなく言うときがあります。


おそらく飼い主様もお漏らし自体が病気とは思っていないので、さりげなく話してくださっているのだと思います。


ところがじつはこのお漏らし。病気のサインであることがあります。


僕が経験したことがですが、いま腎機能低下の治療中のキール君も、最初の異変はお漏らしでした。


キール君も14才、正直年齢のせいかとも思いました。


ところがその数ヵ月後、腎機能低下が分かります。


これは僕の考えですが、おそらく腎機能低下により飲水量が増え、その分尿量も増えたことで、オシッコを我慢することができなくなったのではないかと思います。結果トイレ以外のところで排尿したのではないかと思います。


僕は、常々飼い主様には飲水量はチェックしておいた方がいいですよとお伝えしていました。


もちろん今もその考えに変わりはありません。


ただ、それに加えてお漏らしもしないかどうか見ていてください、とお伝えするようになりました。もしいつもはトイレで排尿できていたのに、ここ最近トイレ以外の所で排尿するようになった。しかも尿量が多いし色も薄い。


これは病気のサインかもしれません。


もちろんお漏らしが必ずしも病気とは限らないので、一番いい方法は尿検査だと思います。


もし気になるようであれば、当院にお問い合わせください。









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