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獣医師が治療に難しいと感じたこと。

執筆者の写真: まつばらペットクリニックまつばらペットクリニック

Instagramとかツイッターでは写真を中心に載せて誰でも見やすいように情報を発信していますので、ブログでは少し真面目な話しを書いていこうと思います。


お題は治療に難しいと感じたことです。


というと難病に対してどう取り組んでいくかということになりますが、じつは難病に関しては情報がたくさんあるので、治療にはそこまで苦労しません。


では、なにに対して治療が難しいかというと、飼い主さまが心配されている咳、くしゃみといった呼吸器疾患、お腹壊した、吐いたといった胃腸器疾患、痒がっているという皮膚疾患などです。


これらの症状に対して難しい?どこが?と思われるのではないでしょうか?


おそらく、多くの飼い主さまはよくみられる症状でしょ?とおっしゃいます。


そのよくみられる症状だからこそ難しいのです。


どうぶつ達も、たまたま咳をすることがあれば、くしゃみをすることもあります。そういった症状に対してどこまで獣医師が治療のお手伝いをしてあげた方が良いのか。


それこそ一回の咳だけで薬剤を使うのは大袈裟のような気もしますし、だからといって心配で来られている飼い主さまからすれば、なにかしら薬剤を処方した方が安心するかもしれません。一方薬剤は処方せず、病気の説明をすると安心する飼い主さまもいらっしゃいます。場合によっては、症状は軽いのにじつは大きな病気が隠れていたということもあります。


本当に難しいと感じる瞬間です。


次回は診断の進め方をお伝えしたいと思います。



 
 
 

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