top of page
執筆者の写真まつばらペットクリニック

症状と検査と診断。

明日は天皇陛下即位の礼があります。


祝日となりますので、当院も土日祝日の時間帯で診療いたします。


さて、ここからは真面目なお話しを・・・。


どうぶつの場合、彼らが話すことが出来ない以上検査を行うことがあるのですが、ココで迷うのが症状と検査があっていない場合があるということです。


よくあるのは甲状腺の値です。


甲状腺の値は、いろいろな影響で偽甲状腺機能低下症という結果となることがあります。


そのため甲状腺機能低下症の症状ではないのに、検査結果は甲状腺機能低下症となってしまうことがあります。


こういった場合本当に甲状腺機能低下症と診断していいものかどうか迷いますが、当院では臨床症状を優先します。


つまり甲状腺機能低下症という検査結果がでても、症状が一致していなければ様子を見ましょうということになります。


この判断が正しいかどうかは賛否両論ですが、検査だけ追っていくやり方はかえってどうぶつ達に負担をかけていくのではないかと思います。


病気を診るのではなくその子を診ていく。これが当院のモットーです。



閲覧数:23回0件のコメント

最新記事

すべて表示

去勢手術

ピットフォール

昨日は診療の難しさについて書かせていただきました。 今日は感染症の難しさについて自分の意見をつらづら述べたいと思います。 感染症、治療は難しくありません。細菌感染なら抗生剤、寄生虫疾患なら駆虫薬、ウイルス性疾患なら抗ウイルス薬。 ではなにが難しいのか?...

獣医師が治療に難しいと感じたこと。

Instagramとかツイッターでは写真を中心に載せて誰でも見やすいように情報を発信していますので、ブログでは少し真面目な話しを書いていこうと思います。 お題は治療に難しいと感じたことです。 というと難病に対してどう取り組んでいくかということになりますが、じつは難病に関して...

Comments


bottom of page