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精巣上体炎

  • 執筆者の写真: まつばらペットクリニック
    まつばらペットクリニック
  • 1月31日
  • 読了時間: 1分

先日シーズーさん10才男の子の手術を行いましたのでその報告です。


年末より食欲元気消失とのことで診察を行いました。


結果陰嚢が腫脹し熱感をもっており、精巣の大きさにも左右差がありました。

また体温も高値でした。


血液検査を行ってみると、凝固系といって血液が固まるかどうかの検査で延長が見られたため、抗生剤、抗炎症剤で経過観察を行い、年明け手術を行うことになりました。


手術は精巣摘出になります。


手術時は陰嚢の腫脹、熱感もすっかり治まり、精巣摘出もスムーズに終了。

麻酔からの覚醒も特に問題ありませんでした。


精巣は病理検査に送りました。


そして送られた結果は精巣上体炎。腫瘍の可能性は低く本当に良かったです。


手術の写真も載せますので血が苦手な方はご遠慮ください。


精巣のトラブルは高齢になって発症することが多いので、生後6ヶ月以降の去勢手術を推奨します。



















当院では高周波デバイスを使うことでなるべく出血が少ない手術を心がけています。



シーリングしたところを剪刀で切除します。




出血がないことを確認し術創を縫合しました。



 
 
 

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