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  • 執筆者の写真: まつばらペットクリニック
    まつばらペットクリニック
  • 9月3日
  • 読了時間: 1分

9月になっても暑い日が続いています。


皆様どうお過ごしでしょうか?


先日お医者さんが書いたコラムに、いまは患者を触らなくても診断できる。でもそれではダメ。なぜなら医は仁術だから。ということが書かれており、なるほどと思いました。


これ、筆者たちみたいな獣医医療者にも当てはまります。


それこそ、我々の世界もどうぶつ達を触らなくても、医療機器を駆使して飼い主さんからの稟告で診断ができる時代になりました。


でもそれはダメなんですね。


やはり、どうぶつ達を触って、目を見て、聴診してそこで気づいたことに関して検査を行うという基本を忘れてはいけないと思います。


たまーにですが、他院で太りすぎだから痩せさせるよう言われたワンコやネコさんを触ると、体格ちょうどいいことあり、ムリなダイエットは控えるようにお伝えたこともあります。


もちろん、血液検査、エコー検査、X線検査、さらにCT検査は大事な検査です。


よくよく主治医の先生と相談しながら、検査を進めていくとよいでしょう。


 
 
 
  • 執筆者の写真: まつばらペットクリニック
    まつばらペットクリニック
  • 9月2日
  • 読了時間: 1分

9月に入り少し秋めいた感じがするのは気のせいでしょうか?


今回は鑑別診断の続きとしてレプトスピラ症の診断アプローチについて、獣医師としての本音を書いていきたいと思います。


レプトスピラ症、おそらくほとんどの飼い主さんは聞き慣れない名前だと思います。


ヒトではワイル病と言われており、レプトスピラという細菌感染によるものです。


この病気のいやらしいところは、罹患しているワンコを血液検査すると腎項目が上昇しており、腎機能低下として診断されてしまうことです。


しかも10歳過ぎると、年齢による腎機能低下も考えられます。


さらに、レプトスピラ症、そうそう経験するものではありません。


そのため、当初は腎機能低下症と診断されてしまうのです。


ただ、腎機能低下の他黄疸があり、肝酵素が上昇していることもあるので、もしかしたらということで、レプトスピラ症を考えることが多いです。


この病気は混合ワクチンで予防することができます。


とくにアウトドアがお好きな方でワンコも連れて行かれる方、ぜひレプトスピラ症も予防出来る10種混合ワクチンを接種しましょう。





 
 
 
  • 執筆者の写真: まつばらペットクリニック
    まつばらペットクリニック
  • 9月1日
  • 読了時間: 2分

ここしばらく真面目な話題をあげていきますので、お付き合いください。


先日からブログに載せているように、獣医師は飼い主さんからの情報で、はい彼はこの病気、彼女はこの病気と診断しているわけではありません。


どちらかというと消去法に近いです。


感染症なのか、炎症なのか、腫瘍なのか・・・


血液検査を行いエコー検査を行い、お薬を使いながら、彼らの症状がよくなっているかどうかを見極めていきます。


その途中で病気が治らないからといって他の病院に転院されると、せっかくゴールが近かったのに、また診断アプローチが一からやり直しといったことにもなりかねません。


あるいは、転院先で主治医がここまで診断したなら、あとはこの検査すれば診断出るということで、転院先の病院で確定診断でき、主治医は今までなにやっていたんだという事になる可能性も・・・。


もちろん、個人の動物病院では一人の獣医師が対応しているので限界があります。当院では診断アプローチに関して、当院より二次診療施設で対応してもらった方が良い場合は、ご紹介も行っています。


ここ最近、食欲がない、嘔吐が続く、咳がでるといった症状で心配されている飼い主さんがいらっしゃいましたら、お気軽にご来院ください。


費用の面でご心配でしたら、診察の際におっしゃっていただけたら見積も作ります。

 
 
 
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