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感染症は難しい。

  • 執筆者の写真: まつばらペットクリニック
    まつばらペットクリニック
  • 8月31日
  • 読了時間: 2分

先日からの診断の仕方の続きです。


先日、診断する上で診断、炎症、自己免疫疾患・・・といったように分類分けすると書きました。


そのなかでじつは難しいのが感染症。


以前のブログでも度々書いていますが、なぜ難しいのか・・・・。


1つの理由に日本がとても衛生的な国であるということがあると思います。


そんな国でまさか感染症って思ってしまいます。


現に狂犬病も全く日本ではみることがありません。


それでも、考慮しないといけない疾患が感染症です。


個人的には、ブリーダー、ペットショップから購入したワンコやネコさんが下痢で来院した際には、まず内部寄生虫疾患を疑いますし、痒がっていると聞くと外部寄生虫疾患を考えます。


その他にも食欲低下、発熱が仔ネコさんで見られたらウイルス感染症を疑います。


ブリーダー、ペットショップが悪いということではありません。こういうところは、仔犬仔ネコがたくさんいるところなので、感染症が起こりやすいのです。


新しい仔を迎えたら、まずは1週間自宅で様子を見ましょう。


その間、咳しないか、痒がらないか、下痢嘔吐しないかを観察してあげてください。


とくに彼ら彼女らが夜寝ているにも関わらず、起きて咳をする、皮膚を痒がる、嘔吐下痢をするようでしたら、ぜひお近くの病院への受診をお勧めします。

 
 
 

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